「どすこい!すけひら」に救われた日

(ネタバレの可能性があります)

 

どうも、オタ活に生かされているオタクです。

 

日常的な生活までもオタ活をガソリンとして生きているため、推しがいれば地方や海外へ行き、推しがコラボすれば化粧品を買い、推しが出演すればドラマや映画をチェックする、といった日々。

 

オタ活を抜きに、ということとなると、共感性羞恥のせいなのか世の中のドラマや映画がすこぶる苦手な私です。「なぜ金と時間を使って人が嫌な思いをするところを見なきゃならんのだ」という気持ちになってしまうので(それをフィクションと楽しめないだけのことだとは思います、残念!)、よほどのきっかけがないとドラマも映画も見ません。

 

今回は「よほどのきっかけ」があったので、「どすこい!すけひら」という映画を鑑賞してきました。なんのことはない、8号車として超特急4号車・タクヤさんこと草川拓弥さんの演技(と舞台挨拶)を見に行ってきたということです。

特に調べたりもしなかったので、「体形に悩む女子がスリムになったら憧れのアイドルとお近づきになっちゃって私どうなっちゃうの~~~!?!?!?!?」という映画というなんとも漠然とした認識で行きました。

 

鑑賞後の私「泣くかと思った」

 

要素としてはラブストーリー、コメディ、感動モノと盛りだくさん、なおかつそのボリュームを胃もたれさせずある意味すっきりとテンポよく魅せてくれる映画でした。

 

その中でも一貫してテーマにあるのが、「綺麗になる女の子のサクセスストーリー」…ではなく、「自分を好きになろうとしてみる女の子」でした。

 

体形のせいで、性格のせいで、嫌な出来事のせいで、環境のせいで、自分を嫌いになる要素なんていくらだってあります。自信をつけるより失う方が楽で早いんです。自信を持つということはある意味一人で立つことだから。

 

私も、ここ最近自分のダメなところばかり目について、外にむかっていく元気もないほど自分の中でひたすら沈む時間を過ごしていました。人と触れると自信のなさを露呈されるようで、何も言わずにただただじわりとHPが回復するのを待つ日々。

昔から自分に自信がなくて信頼していないから、自分のことを信頼して好意を持ってくれる人のことも信じがたい。特に何かあったわけではないので(家族にも愛情をかけて育ててもらいました)、たぶんいつの間にかそういう思考になってしまっているんだろうなぁ。

 

そんな思いを抱えた状態で見た主人公の綾音ちゃんがまぶしくてうらやましくて。最初は壁を無意識に作りがちで、一度信じてみたらやっぱりだめだったと泣いて、それでも中身を信じてくれる人に心揺さぶられて。

最後に彼女が選んだ選択とそれを告げる台詞、とっても強くしなやかだなと美しく映りました。まだまだ自信を持ったと断言はできないけれど、それでも自分を好きになる努力をしたいと。

 

自分が自分を好きでいることが、周りからはこんなにも魅力的に映るものなんだなと学びました。まだまだ自分に胸を張って生きることは難しいけれど、好きなところを見つける努力はしようかなと思えました。

 

超特急が歌う主題歌「Don't Stop 恋」の歌いだしが「感謝!感謝!マブダチに感謝!」なのも泣いてしまいそうになりました。

いつでも無条件でまわりにいてくれる人に感謝できる環境って素敵だなと。

 

劇中ではなんと超特急・タクヤさんとしての映像が流れたり、小物が超特急関連のものだったりと8号車だとなおさら美味しい演出も。

エンドロールの演出も素敵でしたので、ぜひ最後の最後まで見てほしい映画でした。

 

ほっと心をほぐしたいときに見たいマッサージのような映画で、このタイミングで出会えて本当に良かったと思っています。

 

超特急さん、草川拓弥さん、素敵な作品に出会わせてくださりありがとうございます。

またあなた方のおかげで世界が広がり、私の気持ちが救われました。

 

感謝の気持ちを残すべく。